探偵はどのような依頼を受けるのか
探偵とは、明らかになっていない事実を究明する専門家です。
アニメや漫画の世界では、連続殺人事件や巨大組織の闇などの大事件の謎を解き明かしており、ときには警察より優秀な存在のように扱われることもあります。
しかし、現実にいる探偵も本当に難事件を解決したり、世界を救ったりしているのでしょうか?
今回は、あまり知られていない探偵の仕事内容についてご紹介いたします。
依頼件数が多い調査内容
現実の探偵の主な仕事は「調査」です。
基本的には殺人事件を解決したり、巨悪の闇を暴いたりはしていません。
では、探偵の仕事として特に依頼件数の多い調査内容とは一体何でしょうか?
浮気調査
もっとも依頼件数の多い調査内容は、「浮気調査」です。
浮気調査には大きく分けて2つの種類があります。
それは、「浮気の有無を確認する調査」と「離婚するために浮気の証拠を抑える調査」です。
証拠を抑える場合は難易度が高くなるため、場合によっては100万円以上の費用がかかることもありますが、成功率は90%を超える場合が多いため探偵への依頼として圧倒的な支持を誇っています。
盗聴器発見
浮気調査についで多いのが、「盗聴器の有無の調査」です。
日本における盗聴器の被害は年間40万件程度と言われており、決して少ない数ではありません。
しかし、盗聴器があるかもしれないという段階では警察は動いてくれないので自分で盗聴器を発見し、事件性を明らかにする必要があります。
また、盗聴器を発見しても取り外すためには専門の国家資格が必要なため、素人では何もできないケースは多いです。
探偵は素人にはできない作業を代行してくれるため、モヤモヤした状態を解決してもらうために利用されています。
人探し
「人探し」も依頼件数の多い調査内容です。
「生き別れになった家族」「連絡のつかない恋人」「認知症の影響で行方がわからなくなってしまった祖父母」など、探して欲しい人は様々です。
探偵が人探しを依頼される大きな理由は「成功率が高い」からです。
身辺調査
探偵は個人や法人の「信用」を調査することも可能です。
就職にあたって、採用する人材の学歴や職歴などに偽りがないか、反社会勢力との繋がりがないかなどの情報を調べるために利用されています。
最近では浮気の有無調査のために夫の素行調査を依頼される、というケースもありました。
職業に対する確かな理解を
探偵の主な仕事は浮気調査や人探しなどの調査業務です。
アニメや漫画のように殺人事件を解決したり国を救ったりするというよりは、私たちに身近な事件ばかりを取り扱っています。
不透明で近寄りがたい存在だと敬遠せず、必要な時に頼れるように職業への理解を深めておくことが大切なのではないでしょうか。